顎を引くことによる肩こりの予防

老若男女問わず、ほとんどの日本人が経験すると言われているのが肩こりと腰痛です。
特に肩こりに関しては、長時間にわたるパソコンなどの作業やスマートフォンを長時間見続けるなどして起きる猫背との関係が指摘されています。

肩こりがひどい方に共通しているのが、頭が肩関節より前に出ているということです。
頭部の重さは体重のおよそ８％と言われており、前に出れば出るほど頸部に負担がかかってしまいます。
これらはよく指摘されることですが、多くの方が忘れていることがあります。
それは、顎が上がったまま猫背になっている方が実に多いということです。
顎と肩こりの関係について詳しく見ていきましょう。

顎が上がっていることと身体の不調の関係

よく写真を撮るときなど顎を引いてと指摘されることがあるかと思います。
顎が上がっていると写真写りが悪くなるだけではなく、後頭部の筋肉が緊張することで頭痛や顎関節症などを引き起こす原因となります。
また、呼吸も浅くなってしまい頸椎もストレートネックになるなど身体に負担がかかることばかりです。
つまり顎が上がっていると、重い頭が本来あるべき位置にあることができず、余分な筋肉の緊張を生んでしまうということです。

顎を引けば全身にいい影響を及ぼす

健康を保つためには、頭をどこに位置させるかが重要なポイントとなってきます。
正しい位置はどこかといえば、胴体の真上に頭が位置することです。
顎を引くことで重い頭を胴体の真上に位置させれば、上半身の重さをきちんと脊柱や骨で支えられる形となり、頸椎や腰へ負担をかけずに済むようになります。
頭を正しい位置に置くことができれば肩こりや腰痛の予防対策になり、全身を効果的に使えるようになるというわけです。
また、顎を引くことで骨盤がきちんと立つように、頭と骨盤は連動しているものです。
何も筋トレを一生懸命やらなくても肩こりや腰痛を予防することは可能ですから、顎を正しい位置に保つことを意識してください。