肩周りがゴリゴリする原因

かつては肩こりと言えば、肉体労働に従事する人がなる場合が多く、大きく筋肉を使い酷使することで起きる症状でした。

ところが現代社会においては、パソコンやスマートフォンなどの操作によって小さな筋肉を酷使し続けることに原因があると言われています。

デスクワークが中心で同じ姿勢を長時間続けたり、電話をかける場合は腕を伸ばしてボタンを指で押す固定電話を使用するよりも、小さなスマホの画面を指先だけで操作する回数の方が多くなっている現在です。

こうした細かく小さな動きの集積が、肩の深部にある筋肉を硬くする「現代型肩こり」に繋がっています。

これらは、慢性的なしつこい肩こりやゴリゴリ音がすることと無関係ではありません。

肩の関節付近には細かい筋肉がたくさんあります。

ゴリゴリと音が鳴るのは、硬くなった筋肉が擦れている場合が多いのです。

筋肉が硬くなる理由は、普段あまり肩を動かさない生活をしている人だと運動不足、動かしている人であれば動かしすぎによる一時的な筋肉の張りなどです。

肩こりは、肩甲骨と背骨を繋ぐ筋肉の緊張と言えます。

肩甲骨の周りには肩を動かすときに重要なインナーマッスルがあるので、肩を動かした時の動きに大きな影響があります。

肩甲骨周りの筋肉の硬さが原因で、スムーズな動きができずに音がゴリゴリ鳴ってしまうというケースが一般的に多いのです。

気を付けておきたいのは、痛みがないからといって放置しておくと、四十肩・五十肩に繋がる可能性があります。

肩周りの重要な筋肉の繊維が炎症を起こす前から硬い状態だと痛みが取れるのに時間がかかり、ひどい場合は腱板断裂にもなりますから、しっかりと予防をしておくことが大切です。

基本的には筋肉のコンディションを良くすることが何よりも大切です。

肩甲骨をよく動かして血流をよくすることは一つの方法ですが、あまりゴリゴリ音をさせるのも逆効果になる場合があります。

固まってしまった筋肉をほぐすのにマッサージをイメージする人も多いでしょう。

しかし、肩甲骨と肋骨の間の筋肉が原因の場合、外部から触りにくいためほぐせたとしても筋肉の端の方だけということになり施術効果は期待できません。

また、ストレッチもやり方次第では改善に繋がりにくいです。

やはり、専門家の診断をきちんと受けて効果的な方法を日常生活に取り入れて、肩周りのゴリゴリ感が重症化しないようするのが一番です。

当院ではそれぞれの状態にあった適切なアドバイスを行っておりますので、気軽にご相談ください。

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