疲労や筋肉のダメージ、ケガなど身体の組織修復は睡眠時に最も起こります。
きちんと睡眠をとることの重要性は多く語られていますが、寝返りをうつことが大切なことはあまり知られていません。
寝返りには、その日に身体に生じた歪みを無意識のうちに元に戻そうとする効果があるのです。
電車や映画館などで長い間イスに座っていると身体が痛くなり自然と身体を動かすのと同様に、人間は寝ている時も同じ姿勢が続かないよう、自然と身体を動かします。
「よく寝たはずなのに、朝起きても疲れがとれない」という人は、寝返りが少ないために肩や腰の筋肉が固まってしまい、血液の循環が悪くなって肩こりや腰痛を招いていることが多いのです。
また、寝る時に必要以上にたくさん着込んでしまうと、寝返りが打ちづらくなってしまい、筋肉への血行が悪くなることで朝起きた時の肩こりや腰痛に繋がります。
このように寝返りは人間にとって必要なもので、かつ重要なのですが、実は、寝返りをしている時は眠りが浅く、寝返りをしていない時は眠りが深くなっています。
深い睡眠は大事だけど寝返りも重要という矛盾を抱えて、人間は睡眠をとっているのです。
寝返りは、睡眠中に全身の血流が悪くならないように、身体が自然に行うものです。
全身の疲労回復には、栄養バランスの取れた食事と共に、十分な安静や睡眠が大変重要です。
最近、睡眠中の身体の状態と健康との関係が注目を集め、健康に良いとされる枕やマットレスなど、快適な睡眠がとれることを売りにした商品が、多数販売されています。
枕の役割は寝返りのサポートになります。
きちんと寝返りを打てることで、睡眠中の身体の状態が改善されて、十分に疲れがとれ、肩こりや腰痛などのつらい症状を予防できます。
腰痛でお悩みの方には、幅の広めな枕がおススメです。
これは、寝返りを打った時に頭が枕から落ちて、睡眠時の姿勢が悪くならないためです。
頭は身体の中で最も重いので、睡眠中に寝返りをして横向けの姿勢になった時、頭が下に落ちてしまうと、背骨全体が横方向に強くまがってしまうため、からだの片半身、特に背中と腰に大きな無理がかかってしまいます。
また、腰痛の方には柔らかすぎる枕はおすすめできません。
枕が柔らかすぎると睡眠時に頭が深く沈み込むため、寝返りを打つ際にそれが抵抗となり、首に余計な力が必要となります。
首への負担を軽くするため、身体が自然と無理な態勢をとろうとして、腰痛を引き起こすだけでなく寝返りそのものの回数が減ってしまい、健康的な睡眠がとれなくなります。
また、敷布団は硬すぎず、身体が沈み込まない程度にやわらかい事が快適な睡眠の条件になります。
肩や腰に負担をかけないためには、心身ともにリラックスできる姿勢が基本です。
うつぶせの姿勢で寝る姿勢はやめましょう。
痛みがある時は、腰に負担をかけない姿勢で寝ます。
おすすめなのは横向きかつやや前かがみで、膝や足を軽く曲げる寝方です。
寝る時に抱き枕を使うのもいいでしょう。
どんな抱き方をしても身体にフィットして、腰への負担も減りますので、腰痛持ちの方にはピッタリです。
また、寝返りに必要な筋力が足りない人も、腰痛になりがちです。
寝返りに必要な筋力をつけるためにも、毎日ウォーキングや筋肉トレーニングをしましょう。
常に身体を動かすことを意識するところから始めましょう。
そのほか、寝る前や起きた時に無理のない簡単なストレッチを行うことです。
血行がよくなり、疲労の回復や肩こり・腰痛予防に役立ちます。
さらに生活習慣全般を見直し、サプリメントや栄養バランスの取れた食事に取り組みましょう。
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