筋膜とは、皮下組織から存在する白い薄い膜のことで、コラーゲン線維と弾性繊維が合わさってできています。
名称から筋肉だけを包んでいると思われがちですが、骨や臓器、神経や血管などと結びつき、人間の身体を内側から支えているとても重要な組織です。
筋膜はウェットスーツのごとく全身を包んでいる「浅筋膜」と、筋肉がスムーズに動けるように個々の筋肉を隔てる「深筋膜」の2種類に大きく分けられます。
この浅筋膜と深筋膜の間に動脈や静脈、リンパ管や神経などが通っています。
最近の研究の中で、頑固な肩こりや腰痛・膝の痛み・股関節痛などの原因は、筋肉自体が固くなっているだけではなく、筋膜が固くなっていることとの関連性が分かってきました。
筋膜は骨や内臓、神経などそれぞれが正しい位置をキープするように支えられている薄い膜ですが、「固まりやすい」という弱点を持っています。
例えば、朝起きた時に両腕を上げ背伸びしたり、長時間ドライブや電車に乗った後、腰を捻ったりストレッチしたことは誰でも経験があるでしょう。
これらは癒着した筋膜をはがしている行為なのです。
しかし、悪い姿勢を取り続けていたり、ストレスやケガなどにより身体を動かすことを怠っていると筋膜が癒着を起こし、血液やリンパの循環を悪くさせコリや痛みの症状に繋がっているのです。
通常、こまめにストレッチをしたり身体を休めていると筋膜は正常化すると考えられていますが、軽い症状だからといってそのままにしておいたり、栄養不足・運動不足・睡眠不足などを繰り返していると正常化できなくなり痛みの慢性化に繋がるので注意が必要です。
筋膜リリースとは、痛みの引き金になっているポイントの筋膜を解放(リリース)させ、筋膜の癒着により凝り固まった状態を改善させる手法のことです。
筋膜リリースを施すことで痛みが和らぐとともに身体や関節の動きがスムーズになり、硬くなった筋膜に弾力が戻り柔軟性も高まります。
首や腰のヘルニア、股関節や膝関節の軟骨がすり減っていると言う状態も、痛み自体は筋・筋膜から発生していることが多いのです。
筋膜は全身ウェットスーツの様に張り巡らされていますが、コリの部分はシワになったり、重なってしまっています。
服のシワも伸ばせば無くなっていくのと同じように、筋膜の治療も、「ゆっくり伸ばしていく」のが基本となります。
しかし、コリの部分を強く押すマッサージだと、筋膜を傷つけて余計に症状が悪化することもあるので注意が必要です。
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