ストレス社会と呼ばれる現代社会においては、日本人の約半数の人がなんらかの睡眠障害に陥っているといわれています。
特にパソコンやスマホを日常的に使用する生活になってから、肩こりに悩む人口が増え、それが睡眠障害を引き起こしている傾向があります。
身体を動かさずにいると筋肉は硬くなります。
硬くなった筋肉は血流を悪くし、神経を圧迫します。
また、目を酷使することで視神経が後頭部に圧を加え、疲労物質がたまり首や肩まで波及していきます。
日本では「肩こり」という名称により「肩」を指す表現が用いられていますが、これは日本独特のもので、外国では首や背中の疾患として示しています。
肩の痛みやコリが原因となって不眠を起す場合もあれば、肩の痛みやコリの原因と不眠の原因が同じものである場合があります。
いずれも複数の要因が重なって起きることが多いため、まずは肩こりの原因だけでも治療し取り除いてしまうことが睡眠障害を解消する上で重要なのです。
慢性的な肩こりの人の中で睡眠障害を抱えている方は多く、 そうした人を含め日本では成人のうち約21%が不眠に悩んでいて、日中の眠気を自覚している方も15%程度いるという調査結果があります。
寝付きが悪かったり熟睡できなかったりといった不眠の症状、夜眠っているのに日中も眠くて仕方が無い過眠、脚がムズムズするなどして寝付けない就寝時の異常感覚、睡眠や覚醒リズムに問題があるなどが睡眠障害の主なものです。
身体の疲れは眠っている間に回復するようになっていますが、睡眠不足になると睡眠中でも交感神経が活発に働いている状態なので、身体が休まらなくなっています。
こうしたことが理由で身体の疲れがとれにくくなり、血流が悪くなることで自律神経も乱れ、肩こりをはじめとした身体の様々な不調に繋がってしまうのです。
さらに睡眠障害が身体にもたらす影響は、近年ではメタボリックシンドロームや高血圧の原因となると考えられており、睡眠時間・質は生活習慣病と関連が深いと認識されています。
まず、寝る環境などを見直すことが大切です。
寝る直前まで、スマートフォンの画面やパソコンの画面を見ている人が多いと思いますが、ブルーライトは目への負担が大きいです。
長時間ブルーライトを見ると、体内時計が崩れてきますので、睡眠障害に陥りやすいと言われています。
また、食事の時間も大切で遅くても寝る3時間前までに食事をとるようにしてください。
コーヒーなどのカフェインが含まれている飲み物も、夕方5時以降は飲むのを控えましょう。
さらに、会社や学校での人間関係によるストレスや家庭内環境によるストレス、騒音やパソコン・テレビなどの環境ストレスまたは身体の病気や痛みなどによる身体的ストレスも睡眠障害の原因となります。
いっぺんに解消するのは難しいかもしれませんが、1つ1つできることから始めていきましょう。
ちなみに、不眠症に効果のある食べ物は、トリプトファンという成分を含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品に多く含まれていますので、寝る前に温かい牛乳を飲むと良いと言われています。
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