下肢静脈瘤とは血液の逆流を防ぐ静脈の弁が閉じなくなり、血液が逆流することによって起こる病気です。
30代以上の女性、特に出産を経験している方に多く見られます。
また、家族に静脈瘤のある方に起こりやすく、加齢とともに静脈瘤の頻度は増加します。
その他肥満や高血圧、糖尿病、血液中の脂質異常などでも発症します。
早期発見・早期治療が大切なので、ふくらはぎの血管が浮き出てボコボコしているのに気がついたら、医療機関を受診するようにしてください。
下肢静脈瘤になる原因はいくつかありますが、主な原因は足の筋力不足と立ちっぱなしの状態でいることです。
筋力不足または筋力を使わない状態を長時間続けていると、足の静脈に大きな負担をかけます。
下肢静脈瘤が美容師や理容師、販売員などの人に多いのはこのためです。
立ち仕事だけでなくデスクワークの方も、長時間同じ姿勢でいることが多いため下肢静脈瘤になりやすい傾向があります。
また、遺伝的体質も大きな原因です。
特に両親が下肢静脈瘤の場合、約9割の確率で発症すると言われています。
その他、加齢に伴う場合、妊娠や出産などでホルモンバランスが崩れた際も下肢静脈瘤になりやすく、出産の経験が多い方は注意が必要です。
下肢静脈瘤の治療は、通常は手技療法などで血流を良くし、足に適度な圧力を与え血液が溜まることを防ぎます。
ただし、重症化している場合は、神経を抜いたり静脈を切って繋げるなどの外科治療が必要になるので、早期発見・早期治療を心がけましょう。
下肢静脈瘤の予防方法のポイントは「血液を溜めないこと」です。
足の血液というのは、足の筋肉が動くことによって心臓方向へ押し流されます。
立ち仕事の人は1時間に1回は念入りな屈伸運動や足首を回すことが予防に繋がります。
また、お風呂では足を膝までつけてよく温めたり、寝る時は膝の下に座布団などを置いて、血液が心臓に戻りやすい環境を作ることが大切です。
どうしても運動する時間が取れない人は、椅子に座ったままでもつま先の上げ下げをするなど、足を動かすことを意識しましょう。
その他には、肥満は静脈瘤を悪化させるので、運動をして肥満を解消することは予防に繋がります。
そのためには食生活の改善はかかせません。
緑黄色野菜やねぎ類、青魚などを毎日食べるとよいでしょう。
血流の改善も合わせて行うことができ、下肢静脈瘤の予防に繋がります。
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