ランナー膝はランニングによる膝関節周辺のスポーツ障害の総称で、さまざまな病態が含まれます。
膝の外側が痛み、陸上競技の中・長距離、マラソン選手に多く見られ、自転車、水泳、バスケットボールなどの競技でも発症します。
なかでも多くのランナーが悩んでいるのが「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」です。
腸脛靭帯とは、股関節とスネの脛骨を結ぶ長い靭帯のことで、膝の外側の安定を保つ役割を担っています。
この腸脛靭帯が膝の屈伸運動を繰り返すことによって、大腿骨外顆(膝の外側の出っ張った骨)に擦れて炎症が生じ痛みが発生した状態を腸脛靭帯炎と呼んでいます。
また、外側半月板損傷を併発していることもあるので注意が必要です。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)は、主に膝の外側の圧痛、膝の曲げ伸ばしの痛みですが、膝の痛みの症状が強くなると膝を曲げれなくなり棒足状態でしか走れなくなることもあります。
痛みが強くなるとマラソンができないどころか、通常の歩行や階段昇降も困難になるなど、日常生活に大きな支障が出てくるので早期治療が大切です。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)は走る時に膝の曲げ伸ばしの際、大腿部(太もも)の外側にある腸脛靭帯と大腿骨の下・外側部の隆起が擦れ合って、その部分の靭帯に負荷がかかり炎症を起こすことで発症します。
主に次の5つが原因です。
代表的なものはオーバーユース、つまり走りすぎです。
自分の能力を超えたランニングを繰り返すと発生しやすいので、むやみに走りこめば良いというものではないことを理解して下さい。
また、ランナー膝という通称から勘違いしやすいのですが、ランナーにしか起きないということではありません。
デスクワークや車の運転など、長時間座る仕事をしている人は腸脛靭帯に過度の緊張が起き痛めやすくなっています。
あくまで原因は、カラダ全体のバランスの崩れから起きることを覚えておいてください。
第一に局所の安静、つまり、ランニングの休止が重要です。
いったん症状が出現すると、簡単には消失しないので発症初期の決断、適切な休養期間を設けましょう。
放置していると症状の悪化をまねく場合があります。
その後は腸脛靭帯炎だけでなくあらゆる膝の症状に対して言えることですが、大腿部の筋力トレーニングが重要です。
大腿部の筋肉がしっかりしていれば、着地したときに膝にかかる負担が軽減されるからです。
当院では、次のような内容を中心に治療を行います。
腸脛靭帯炎をはじめ、ランナーのお悩みは、いますぐ当院までご相談ください。
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