人間の身体というのは、ずっと同じ体温を保っているわけではなく、気温や湿度、天気によって細かい調節を行っています。
その調整をになう部分が自律神経です。
自律神経には、心身を活発化させる『交感神経』と心身を修復する『副交感神経』という2つの神経があります。
この2つの神経がうまくバランスを保っているのが本来の状態なのです。
ところで、低気圧とはどういう状態を指しているのか皆さんご存知でしょうか。
天気が悪い時は気圧が低い状態だということはよく知られていますが、空気の量が少ない状態であることはあまり知られていません。
つまり「人間一人に対しての空気の圧力が低い=低気圧」ということです。
人間は水分で満たされています。
低気圧になると体外の圧力が低くなるため、細胞内の水分は外に動き、細胞外への水分の移動が多ければむくみになります。
血管が拡張することで低血圧になり、頭の血管が広がれば偏頭痛を起こします。
つまり低気圧になると、人の身体は空気量(酸素)が少ないと活動するのに適さないと判断し、「ゆっくり休もう」「エネルギーを蓄えよう」という休息モードに入ってしまうという自律神経の副交感神経優位の状態になります。
その結果、「血圧の低下」「強い眠気に襲われる」「やる気が出ない」などの症状を引き起こしているのです。
自律神経を整えることは、身体の不調を解消するために最も大切なことです。
雨の日や雨が降る前日だけでなく、毎日の生活習慣に気を配る必要があります。
具体的には次のことを心がけましょう。
玄米やきのこ類、海藻やごぼうなど、食物繊維が多い食べ物は腸の中をゆっくりと進むので、副交感神経が優位になる時間が長くなります。
また、レモンや梅干などすっぱいものも副交感神経を優位にするので有効です。
その他、味噌やヨーグルトなど発酵食品も自律神経を整えてくれます。
しかし、食べ過ぎは逆効果なのでほどほどにしましょう。
お風呂の時間は、睡眠とならんで一日の中でもっとも副交感神経が優位になる時です。
ぬるめの温度で長風呂になることなく、寝る1時間前ぐらいに出るようにしましょう。
お風呂から出て1時間以内に眠りにつけば、睡眠中の副交感神経が高まります。
睡眠中は副交感神経がもっともはたらく貴重な時間です。
早寝早起きの習慣を身につけ、体内時計を整えることが大切です。
寝る前にパソコンやスマホを見ていると交感神経を高めてしまうのでなるべく避けましょう。
運動している瞬間は交感神経の働きが増しますが、運動することで自律神経の働き自体が高まります。
ウォーキングやジョギングなど、自分のペースでできる運動で続けることを意識しましょう。
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