ぎっくり腰を発症すると、いきなり電気が走るような激痛に襲われます。
その痛さはドイツ語で「魔女の一撃」と呼ばれるほどのものです。
朝目を覚ました時や仕事中、自宅でくしゃみをした時など時間も場所もところかまわず激痛がはしり身動きも取れないため、パニックになることも少なくありません。
このような時、どのように応急処置や行動をとればいいのでしょうか。
ぎっくり腰になった際に大切なことは、まず慌てることなく安静にすることが一番の応急処置です。
なぜなら、ぎっくり腰ならば痛みのわりには生死に関わるような一刻を争うという病気ではないため、急いで病院で治療を受ける必要はないからです。
家族と住んでいたり仕事中なら誰かに助けを求めることができますが、自宅でぎっくり腰になった時は、壁や周囲にあるものに寄りかかり、呼吸を整えることがはじめの治療です。
特に激しい痛みにともなって呼吸が浅くなりがちなので、ゆっくり鼻から息を吸い、口をすぼめて息を吐きます。
徐々に痛みが増し全く動けない状況になる場合もありますので、ゆっくり膝をついて手をつき、左右どちらかの肘をゆっくり折って、静かに横になりましょう。
比較的腰への負担が少ない姿勢は、仰向けに寝る姿勢ですが、エビのように体を丸くして休むのが楽の場合もあるので、いずれかの姿勢を保ちましょう。
痛みの症状が治まってきたら、徐々に体を動かし、様子を見ながら最低限の動作で無理せず行動してください。
一人暮らしの人は何が起こるかわからないので、携帯電話は必ず手元に置いておきましょう。
また、備えとして自分の体質に合う痛み止めを常備しておくのも大切ですし、 急性の痛みは、冷やすことが基本です。
自宅での応急処置として、鎮痛消炎剤入りの塗り薬や貼り薬なども常備しておきましょう。
ぎっくり腰は、病院へ行くよりも安静にすることが一番ですが、下肢のしびれや排尿障害などが出た場合は、ほかの病気の可能性もありますので激痛が治まり次第、診断と治療を受けましょう。
できるだけ安静にしなければなりませんが、一人暮らしの場合だとそういうわけにもいきません。
トイレや食事などどうしても動かないといけない場合があります。
携帯で友達や家族に助けを求め、すぐに来てくれればいいですがそれも難しい場合があります。
起き上がり方を覚えて、なるべく痛みが少ない形で起き上がれるようにしましょう。
横向きになる→両腕でマットを押し、上半身を起こす→同時にひざ下を床に降ろす→足が床に付いたら、ゆっくりおしりをマットから持ち上げ→最後に上体を起こす
横向きになる→下になっている腕と下半身を徐々に縮めながら、その腕と足を立てていき四つん這いになる→近くに椅子などの支えがある場合は、それを支えに立ち上がる→支えがない場合は、片方のヒザを立て、立てたヒザに両手を置き、それを押し下げるようにして立ち上がる
いずれの場合も横向きが基本です。
なるべく痛みの少ない動きやすい姿勢で慌てずゆっくりと起き上がりましょう。
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