病気予防への意識が高まる昨今、健康のためにウォーキングをする人が増えています。しかし、正しいフォームで歩行を行わないために膝や足を痛める人も増えてきました。
また、今痛くない人でも正しい歩き方を身に付けておかないと、今後、痛くなる可能性が十分にあります。
いったん膝や足を痛めてしまうと、治るまでに時間がかかってしまいます。
そもそも人間にとって「自分の足で動くこと」は、本来備わっている生理的要素です。
歩行することはふくらはぎの筋肉を収縮させ、身体の血液やリンパ液を循環させるというとても重要な働きに繋がります。
しかし、動けなくなると関節は拘縮し、筋肉は萎縮してしまい、次第にその機能を失っていきます。
それでなくても、現代社会、特に地方に住んでいる人は、自動車や自転車での移動が主になっているため、歩行する機会が失われています。
正しいフォームで歩行を意識的に行うことは、健康のバロメーターでもあるのです。
正しいフォームで行う歩行は、身体の歪みや内蔵の働きをバランスよく整えてくれる運動となり私達の健康を支えてくれます。
骨は無重力の状態だと、カルシウムが抜けていきます。
これを脱灰(だっかい)と呼びます。
骨を丈夫にしていつまでも健康に歩くためには、カルシウム摂取だけではなく日光に当たることと体重を適度にかけることも大事なのです。
歩行のリズムというのは心臓の拍動とほぼ同じです。
「ふくらはぎは第二の心臓」とよく言われるのは、歩行が下半身の血液を上半身に運ぶ役割を果たしているからです。
それによって心臓は血液を全身に送り出せるので、歩かない人の心臓は吸引ポンプの役目もさせられるため、負担が大きくなり、心臓疾患を起こしやすくなります。
また、全身の体液の循環が良くなるので、腎や泌尿器の働きを助けます。
その他、腸の働きも良くなるので便秘解消にも役立ち、脂肪も燃焼させるのでダイエットになります。
歩くことは脳脊髄液の流れをよくし、足裏への刺激が頭をすっきりさせます。
歩行により右脳と左脳のバランスがとれ、仕事もはかどると考えられています。
また、歩くことで脳内にセロトニンというホルモンが分泌されやすくなります。
このホルモンはパニック障害やうつ症状と関係あるといわれているもので、歩行はうつ症状の治療に取り入れられています。
それでは一日にどのくらいのペースであるけばいいのでしょう。
いくら歩行が健康維持やいろんな病気に効果的とはいっても、間違った歩き方をすれば逆効果にしかなりません。
歩くペースは身長や健康状態などによって人それぞれ異なるものなので、よく「一日一万歩」と言われますが自分が疲れすぎない程度に設定することが大切です。
最初は1日に10~15分程度ゆっくり歩き、1~2ヶ月のうちに40分程度歩くペースを掴みましょう。
また、歩行する際には靴選びも大変重要なポイントです。
すべらない靴、綿の靴下などしっかりと地面を踏めるものを選びましょう。
歩く場所はなるべく平坦な道を歩くのが効果的です。
毎日同じコースだとマンネリ化してくるので、時にはコースを逆に回ったりして変化をつけましょう。
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